※Attention

以上のことをご理解していただける方のみ本編にお進みください

キャラクター設定

1恋の香り

白石は高校卒業以来疎遠になっていた親友謙也と偶然の再会を果たす。
その日のうちに約束を交わした二人は訪れた居酒屋で白石の会社の同僚であるたちと合流することになる。
普段会社では見られないの新たな一面に触れた白石は彼女のことをもっと知りたいと思うようになっていた。

2チーム

週明け月曜日。朝からミーティングが立て続く。営業成績トップの丸井と女絡みの噂が絶えない仁王との案件にくわえ、新しく白石が取ってきた案件に後輩の補佐としてがつくことになるが……

31500円のランチ

後輩の塚本にランチに誘われた。そこで相談されたのはまさか恋の相談。後輩との関係に悩むの前に現れたのは新人研修の引率で本社からやってき柳だ。思わぬ再会に動揺する。そんなのとなりにいた仁王もまた意外な表情をしていて……?

4友達の定義

休日の集まりに突然塚本を連れてきたに呆れる一氏。一氏はそもそものことが最初は気に食わなかったことを思い出す。が不器用な頃の自分に似ていたからだ。「小春が言うから仕方なく」一氏はを見守るようになっていた。

5異邦人

自分は“年下”だから対象外。近くて遠い。財前はそんな関係に苛立つ日々を送っていた。と柳が食事に行くのを黙って見送ることしかできなかった財前。でも、いつかはきっと。そんな想いは酔ったを部屋に送り届けたその日に虚しい幻想だと気づかされる。

6アクシデント

久しぶりに母と顔を合わせたは口論になってしまう。出社すれば塚本の誘いで気乗りしない飲み会へ出席する羽目になり、さらには後輩から陰口を叩かれる始末。そんなに手を差し伸べてくれたのは白石で……?

7どこか遠くへ

一夜明け、白石の顔がまともに見られなくなってしまった。仕事に粛々と取り組むも、丸井が風邪を引いたのを知り、丸井の後輩・切原と自宅へ見舞うことに。デリカシーはないが悪気のない切原にはずっと胸の内にあった過去を打ち明けていた。

8FAKE

金曜日の夜にトラブル発生! は単独クライアントの事務所へ向かうことに。防犯ベルも意味をなさないような状況での緊張は極限だった。そこに颯爽と現れたのは意外にも仁王だった。徹夜明けのコーヒーを飲みながら仁王が語る真実に、は自分自身を仁王に重ねていた。

9僕のTragedy

白石が休日出勤しているとと鉢合わせする。の白石に対する態度は相変わらずだ。そして、あろうことか謙也とのデートの待ち合わせにを送り届けることになる。白石が引きとめなかったのは新しい恋にまだ躊躇しているからに他ならなかった。

10再生

結局謙也とのデートは延期にしてしまった。疲れた身体を引きずるようにしては一人暮らしの自宅へと帰る。スーツも脱がず、化粧も落とさず、は昏い思いに引きずられていく。そこに救いの手を差し伸べてくれたのは金色だった。

11報復

思い立ったが吉日。は気分転換に街に出かけた。そこで偶然にも財前と会う。二人でカラオケにドーナツショップを巡り、まるで高校生がするデートみたいだったと笑ったに財前は……?

12ボーダーライン

改めてを好きだという自分の気持ちを確信した丸井はその日の夜、打ち上げと称してを誘いだすことに成功する。 そこで、丸井はある提案をにすることが、その提案を受けては……?

—— select who will spend the last night ——

with白石蔵ノ介

白石と付き合いはじめただが、身体からはじまった関係に不安は消えない。
は白石と逢瀬を重ねる一方で、心は独り淋しいままだった。
その隙間に入り込むようにの妹・誉が割り込んできて事件を起こす。
白石はそのとき……?

with仁王雅治

丸井が去り、金色が去り、そのあとを追うように一氏も会社から去った。
は心はすっかり孤独の中にあった。そこに元婚約者が突然現れる。
 人生の旅の答えは求めたとき、そっと寄り添ってくれたのは仁王だった。

with忍足謙也

交通事故に巻き込まれては咄嗟に謙也に助けを求める。
謙也はいつかの約束通りを守ってくれた。そんな謙也の人柄に惹かれふたりは付き合うことに。
しかし、今度は謙也が交通事故に遭い、大怪我を負ってしまう。
いつもは明るい謙也の心に湧いたのはどうしようもない焦りや怒りだった。
謙也の心の闇を照らす光にはなれるか——

with丸井ブン太

「お前も一緒に帰んねぇ?」という丸井の言葉に強い違和感を覚えたは答えがなかなか出せずにいた。
必要とされている喜びと立場を蔑ろにされた憤りのはざまでの気持ちが揺れ動く。
はずっと逃げていた“自分の未来”へと向き合うことになる。

with財前光

の部屋に何者かが侵入するという事件が起こる。
恐怖で震える指先は助けてほしい“誰か”の番号を探し携帯の画面の上で滑った。なんとか通話ボタンを押そうとしたそのとき、なんとその相手が偶然自分の目の前にいることに気づき、は思わず「財前くん!」と叫んでしまう。
その事件をきっかけにと財前は同棲することなるが、一ヶ月も経たないうちにギクシャクし始め、ある日ついにケンカになってしまった。次の日、それぞれがそれぞれの想いを抱えながら同じ家の扉を開けた。

おまけ

あとがき