※すっごい会話文なプリガムレッド

「暑っじ〜」
「あーもうほんとムリっス!何これぇ!」
「終わんねーだろ、三人でプール掃除とか…」
「つか、さっきから仁王先輩何サボってるんっスか!一人で日陰に避難しやがって!」
「まーくんはもう死にました。プリ」

「おーい!やってるかー、プリガムレッドー」
「あ、せーんぱーい!」
「何?その呼び方」
「あんたたち三馬鹿の通称」
「プリ」
「ガム」
「レッド」
「プリはプリチーまーくんのプリかのう」
「なんで、俺二つあんの?」
「レッドは俺っス!」
「ほら、アイス買ってきてあげたよ」
「お!なんだ珍しく気が効く…っておい、全部ガリガリくんじゃねーかよ」
「ガリガリくん馬鹿にするなら無理して食べなくてもいいし!私、今日の所持金三百円だったのにガリガリくん四つも買ったんだよ!残りあと六十円なんですけど!」
「御愁傷様」
「俺貰うっス!貰うっス!俺、コーラ味!」
「じゃあ、俺ソーダ!」
「梨とマンゴーどっちがよか?」
「マンゴー」

「あたしさーガリガリくんのこの周りのガリガリしてないとこが好きなんだよね」
「おい、バカにすんなって言っときながらガリガリくんのアイデンティティ根こそぎ否定かよ」
「特にさ、この一番下のとこがさ、分厚くなってて美味しいよね」
「おい、聞いてんのか」
「やっぱ先輩って変わってっるっスよね」
「いやいや、君らには負けますよ。こんな炎天下の中、プール掃除とか…」
「誰も好きでやってるわけねーだろ!真田だよ、真田!俺らがちょっーっとふざけてたら幸村にチクリやがって…」
「真田副部長といえば、この間部活が休みだったときに真田副部長が剣道場で一人で素振りしてて…剣道ってあの胴着?とかすっげー暑そうじゃないっスか?だから俺、「暑くないんスか?」って聞いたんスよ。そしたら「ししとう食べたらもう鈴だ」的なこと言ってたんっスけど、アレどういう意味でしたっけ?」
「え?何?もっかい」
「え、だから「ししとう食べたらもう鈴だ」っ的な」
「的なっつーか、それ全然違うだろ」
「いや、違うのはわかってるんっスよ!だから何でしたっけ?って聞いてるんス!なんかそういうことわざ的なのあったでしょ!」
「…」
「…」
「…プリ」
「先輩たちもわかんねーなら、俺のことバカにできませんからね」
「…ねぇ、これあとどんくらいで終わるの?てか終わるの?」
「…もう帰ろうぜ!終わねーもん、絶対」
「部長と副部長に殺されません?」
「…だとしても、俺はすでに“今”暑くて死にそう」
「でも、このままだと明日水泳部プール使えないよね…あーせっかく明日から近くで水着女子見れるとか騒いでなかったっけ?」

「「…ぅうおおおおお!」」



「仁王は行かなくていいの?」
「俺はスクール水着よりもっと小さい三角形のやつの方がよか」
「あたし今年ビキニ買ったよ。こーんなやつ」
「…」
「幸村が、ちゃんと掃除したらプールのチケットくれるって。仁王、一緒行こ?」
「…俺らがサボろうとするのは想定済みか…」
「で、どうします?プリチーまーくん」
「……プリ」

「あ、遅いっスよ、仁王先輩!」
「お、仁王ー!お前、早くそっちやれ!」
「……ピヨ」